電話の呼び出し音が鳴らずに切れる原因とは?スマホ・固定電話別の対処法

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電話をかけたのに、呼び出し音がまったく鳴らず、すぐに切れてしまった…。

そんなときは着信拒否されたのではと不安になるかもしれませんが、実はスマホや固定電話の設定、通信状況などが原因であることも少なくありません。

本記事では、「呼び出し音が鳴らないまま通話が切れる原因」について、スマートフォン・固定電話のケースごとに詳しく解説します。

すぐに確認できる対処法や、よくある誤解・勘違いについても紹介しているので、電話トラブルに困っている方はぜひ参考にしてください。

呼び出し音が鳴らずすぐ切れる…主な原因とは?

着信拒否(端末設定・キャリア機能)

電話をかけたときに呼び出し音が鳴らず、すぐに切れてしまう場合、「着信拒否」が原因の可能性があります。

これは、相手側のスマートフォンや契約キャリアで設定されていることが多く、特定の番号や非通知の着信を自動で拒否する機能が働いている状態です。

また、迷惑電話対策アプリや一部の機種に搭載された「着信ブロック」設定がオンになっていることもあります。自分では気づきにくい設定なので、相手に確認してもらうことが大切です。

特にキャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど)が提供している迷惑電話対策サービスを利用していると、着信音を鳴らさずに通話が終了するケースもあります。

相手や場所の電波状況(圏外・電波干渉)

呼び出し音が鳴らずに切れるもう一つの原因は、「相手側の電波状況」が悪いことです。たとえば相手がトンネルの中や山間部、地下などにいると、スマートフォンが圏外になっていたり、電波が極端に弱くなっていたりする場合があります。

このような状態では、電話の信号が届かず、呼び出し音が鳴る前に自動的に通話が切れてしまうことがあります。

特にビルの高層階や建物の奥まった部屋などでは、電波干渉によって一時的に通信が不安定になることもあります。

通信キャリアの障害・回線混雑

まれにですが、通信キャリア側で障害やメンテナンスが発生していると、通話が正常に接続されないことがあります。

特に都市部では、特定の時間帯(通勤・退勤時など)に回線が混雑し、一時的に電話がつながりにくくなることがあります。

このような場合は、自分や相手のスマートフォンに問題がなくても、回線の問題によって「鳴らずに切れる」という現象が起きることがあります。

キャリア各社の公式サイトやX(旧Twitter)で障害情報をチェックするのもおすすめです。

固定電話とスマホでの違い(「プープー/ツーツー音」など)

固定電話の場合、かけた相手が通話中であれば「ツーツー」というビジートーンが鳴ります。これに対してスマートフォンでは、通話中でも「通話できない状態」として無音またはすぐに切れるように見えるケースがあります。

また、「プープー」という音が聞こえる場合は、何らかのネットワーク障害や回線の問題で接続に失敗している合図かもしれません。

こうした音の違いは、電話機や通信方式の違いに由来するため、スマホと固定電話では挙動に差が出やすいのです。

スマートフォンでの原因チェックと対処法

マナーモード・サイレントモード・音量設定の確認

スマートフォンで呼び出し音が鳴らない場合、まず確認したいのが「マナーモード」や「サイレントモード」です。

これらの設定が有効になっていると、着信があっても音が鳴らず、気づかないまま通話が切れてしまうことがあります。

また、着信音量が0になっていたり、「おやすみモード(iPhone)」や「通知の制限(Android)」などがオンになっていると、通知や音が一切届かない状態になるため注意が必要です。

まずは音量ボタンで着信音量を上げ、設定アプリでマナーモードがオフになっているかをチェックしましょう。

機内モードの切り忘れ・Wi-Fi通話の影響

意外と多いのが「機内モードがオンのままになっていた」ケースです。

機内モードでは通信が遮断されるため、電話がつながらず、呼び出し音も鳴らずに切れる原因になります。

また、Wi-Fi通話(VoWiFi)機能をオンにしていると、Wi-Fiの状態によっては通話が不安定になり、音が鳴らずに切れてしまうこともあります。

この場合、一時的にWi-Fiをオフにして、通常の4G/5G回線で発信してみると改善することがあります。

スピーカー詰まりや保護フィルムの影響

物理的な要因として、「スピーカー部分の汚れや詰まり」も見逃せません。スマートフォンのスピーカー穴にホコリがたまっていたり、厚みのあるケースや保護フィルムが音の出口をふさいでいると、呼び出し音が小さく聞こえにくくなります。

また、防水ケースや衝撃吸収タイプのカバーは、スピーカー部分を覆ってしまう設計も多いため、装着している場合は一度取り外して確認してみましょう。

電源再起動・SIMの抜き差し・OSアップデート

ソフトウェア的な不具合が原因で呼び出し音が鳴らないこともあります。このようなときは、まずスマートフォンを再起動してみましょう。

軽度のエラーや通信の不調であれば、再起動で解消することがあります。

さらに、SIMカードの接触不良による通信エラーも考えられるため、一度電源を切ってからSIMカードを抜き差ししてみるのも効果的です。

最後に、OSやキャリア設定のアップデートが未適用のままだと、通話に関連する不具合が起こることがあります。設定画面から最新バージョンへの更新を確認し、必要であればアップデートを行いましょう。

固定電話で「切れる・鳴らない」時の原因と対応

通話中(ビジートーン)の意味と対応

固定電話にかけた際、「ツー、ツー」というビジートーンが聞こえてすぐに切れる場合、それは相手がすでに他の通話中であることを意味します。

これは正常な動作であり、通話が終わるまで待つ必要があります。

また、一部の電話機やサービスでは、通話中でも話し中とわからない仕様になっており、無音で切れるような挙動をすることもあります。

特にひかり電話(光回線を利用した固定電話)では、一般のアナログ回線と異なる挙動をすることがあります。

ケーブル接続不良や機器故障の可能性

固定電話がまったく鳴らない、呼び出し音もなく切れてしまう場合、機器の接続不良が原因である可能性があります。

電話線がしっかり差し込まれていなかったり、コンセントが抜けかけていたりすると、着信に反応できなくなります。

また、電話機本体が故障している場合も同様の症状が起こります。他の電話機があれば差し替えてみることで、機器側の問題かどうかを簡単に確認できます。

回線障害・ONU異常(光電話)

光回線を使った「ひかり電話」などでは、ONU(光回線終端装置)と呼ばれる機器が通信の要となっています。このONUに不具合や通信エラーがあると、電話機は正常でも通話ができない状態になります。

ONUのランプが点滅していたり、「エラー」表示がある場合は、電源を一度切って再起動するのが有効です。

それでも改善しない場合は、回線業者やプロバイダに障害情報を確認しましょう。

対処(ケーブル確認・サポート問い合わせ)

固定電話でのトラブルは、目視と簡単な動作確認で原因を特定できるケースが多くあります。以下のステップで確認してみましょう。

  1. 電話機の電源が入っているか確認
  2. 電話線や電源ケーブルが確実に接続されているかチェック
  3. 他の電話機をつなげてみる(機器の切り分け)
  4. ONUやモデムの再起動を試す
  5. それでも改善しない場合は、電話会社のサポートに連絡

特に高齢の方や固定電話を長く使っている方は、気づかぬうちに古い配線や電話機の劣化が影響していることもあるため、定期的な点検をおすすめします。

緊急時に確認すべきポイントと代替手段

別の回線/電話機から確認

電話がつながらない・呼び出し音が鳴らずに切れてしまう場合は、まず「別の回線」や「他の電話機」から発信してみることをおすすめします。

たとえば、固定電話がダメならスマートフォンから、ドコモ回線でダメならソフトバンクやau回線から試してみるという方法です。

これにより、問題が自分の端末や回線にあるのか、それとも相手側の問題かを切り分ける手がかりになります。緊急時にはとにかく複数の手段で試すことが大切です。

メッセージやSNSなど別の連絡手段の併用

電話が通じない状況でも、LINE・SMS・メール・InstagramのDMなど、インターネット経由の連絡手段は使えることが多くあります。

特にWi-Fi環境が整っていれば、通信回線に依存せず連絡を取れるため安心です。

相手の状況が不明なときや、緊急で連絡を取りたいときには、これらの方法を併用しましょう。また、災害時にはキャリアが提供する「災害用伝言板」や「災害用音声メッセージ」サービスも有効です。

キャリアの障害情報の確認方法

突然通話ができなくなったときには、通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)の公式サイトで障害情報を確認しましょう。

特に大規模な通信障害が発生している場合、SNS(X 旧Twitter)などでもリアルタイムで情報共有されています。

公式アプリにも通知機能があるため、事前に設定しておくと安心です。

解決しない場合の相談先(キャリアサポート)

すべての対処を試しても改善しない場合は、契約中のキャリアに直接問い合わせるのが確実です。契約情報や通信履歴をもとに、より詳しい原因を調査してくれます。

また、スマートフォンの保証サービスや店舗サポートを利用すれば、端末交換や修理、設定見直しなども可能です。

以下は主なサポート窓口の一例

キャリア問い合わせ先
ドコモ151(ドコモ携帯から)または0120-800-000
au157(au携帯から)または0077-7-111
ソフトバンク157(ソフトバンク携帯から)または0800-919-0157
楽天モバイルアプリ内チャット または050-5434-4653

呼び出し音が鳴らない・切れるときによくある誤解と勘違い

呼び出し音が鳴らずに切れる=着信拒否とは限らない理由

電話をかけたときに呼び出し音が鳴らず、すぐに切れてしまうと「着信拒否されているのでは…」と不安になる方が多いですが、それが必ずしも着信拒否のサインとは限りません

相手の電波状況が悪い、電源が入っていない、または機内モードになっている場合でも、同様に呼び出し音が鳴らずに通話が切れることがあります。

さらに、迷惑電話対策アプリが自動的に着信をブロックしている場合などは、相手が拒否設定をしていないにもかかわらず、意図せず切断されてしまうケースもあります。

ツーツー音やプープー音の違いと意味

電話がつながらないときに耳にする「音」も、原因を見極めるヒントになります。

  • ツー、ツー…(ビジートーン):相手が通話中
  • プープー…(再生不可トーン):回線の不具合、接続エラー、電波圏外など
  • 無音で切れる:着信拒否、端末オフライン、通信障害の可能性

それぞれの音の意味を知っておくと、原因を特定する手がかりになります。

他のスマホでは鳴るのに、自分の端末では鳴らないのはなぜ?

自分のスマホからかけるとすぐ切れるのに、家族や友人のスマホからだと普通に呼び出し音が鳴る、ということもあります。

このような場合は、自分の電話番号が相手側でブロックされている、または迷惑電話と判定されている可能性があります。特定の番号のみをブロックしているケースも多いため、相手に確認してもらうのが最善です。

また、発信者番号を非通知にしていると拒否される設定になっていることもあります。「186」を付けて番号通知をオンにした状態でかけ直してみましょう。

通話履歴に残らない場合に考えられる原因

電話をかけたのに「発信履歴」や「着信履歴」に何も残っていないと、不安になるものです。この場合、主に以下の原因が考えられます。

  • 発信してすぐに切った(または切れた)ため、履歴に記録されなかった
  • 通信状態が不安定で、発信が成立していなかった
  • 相手側で自動的にブロック・拒否されたため、通知が届いていない
  • スマホのソフトウェアに不具合があり、履歴表示に問題がある

不具合が疑われる場合は、端末の再起動やOSアップデート、履歴アプリのキャッシュ削除などを試してみるとよいでしょう。

まとめ

電話をかけたときに呼び出し音が鳴らず、すぐに切れてしまうと、不安やストレスを感じてしまうものです。しかし、必ずしも着信拒否とは限らず、電波状況や端末の設定、通信キャリアの状態など、さまざまな要因が関係していることがあります。

スマートフォンの場合は、マナーモードや機内モード、音量設定など基本的な部分の確認から始め、必要に応じて再起動やSIMカードの抜き差し、OSアップデートを試すと改善する可能性があります。

固定電話では、ケーブルの接続不良や機器の故障、ひかり電話であればONUの異常も原因になり得ます。特に急ぎの連絡が必要なときは、他の回線やメッセージアプリを活用し、キャリアの障害情報も併せて確認することが重要です。

「呼び出し音が鳴らずに切れる」というトラブルは、焦らず一つひとつ原因を切り分けていけば、対処可能なことが多いです。日常的なチェック項目として覚えておくと、いざというときに安心ですね。

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