この記事では、「黒い招き猫」の意味や由来に加えて、右手・左手での違い、飾る場所のおすすめなどをわかりやすく解説していきます。
また、白の招き猫との違いや、招き猫の発祥地とされる場所についても触れていきますので、招き猫に興味がある方はぜひ最後までお楽しみください。
黒い招き猫とは?その意味とご利益は?
黒の招き猫が持つ魔除けパワーの由来
黒の招き猫には「魔除け」や「厄除け」の意味があるとされています。
特に江戸時代以降、黒猫は「病魔を遠ざける存在」として重宝されてきました。当時は天然痘や疫病が流行しており、人々は不吉な出来事を避けるために黒猫を神聖視するようになったのです。
そんな背景から、黒い招き猫は災いを遠ざける「守り神」として置かれるようになりました。今でも、病気平癒を願う人や、悪縁を断ちたい方にとって心強い存在です。
右手・左手による意味の違い
招き猫は「どちらの手を挙げているか」によっても意味が異なります。
黒い招き猫が右手を挙げている場合は「金運」や「商売繁盛」、左手を挙げている場合は「人を招く(縁結び・人脈)」という意味があります。
特に黒色の招き猫が左手を上げていると、「悪縁を断ち、良縁を招く」と言われ、恋愛や人間関係のお守りとして人気があります。飾る際には、目的に応じて手の向きも意識して選ぶと良いでしょう。
黒い招き猫を飾るのに適した場所は?
黒い招き猫は「邪気を払う」性質があるため、玄関や窓際など家の出入り口に置くのが効果的とされています。
外から入ってくる悪い気をブロックし、家全体を守ってくれるという考えです。
また、職場や店舗に置く場合は、入口付近やレジ横など目に入りやすい場所に飾ると、魔除けと同時に商売繁盛のご利益も得られるとされています。
お守り代わりに小さな黒い招き猫を持ち歩く方もおり、近年ではファッションアイテムとして取り入れる人も増えています。
白い招き猫が招く幸運とは?
白の招き猫に込められた「開運招福」の意味
白の招き猫は「開運」や「幸福を呼ぶ」といった、非常にポジティブな意味を持つ存在です。
特に色の持つイメージから「純粋さ」や「清らかさ」が象徴され、願い事を浄化しながら叶えてくれると考えられています。
そのため、新たなスタートを切りたい方や、人生を良い方向に導きたい方から多くの支持を集めています。家庭円満や健康運アップを願う人にもぴったりで、贈り物として選ばれることも多いです。
白猫の右手・左手で異なるご利益
白の招き猫も、右手・左手のどちらを挙げているかで意味が変わります。
右手を挙げた白猫は「金運アップ」、左手を挙げた白猫は「人とのご縁」を呼び寄せるとされ、用途に応じて選ぶ楽しさも魅力のひとつです。
また、両手を挙げた「ダブル招き」タイプもあり、金運と良縁の両方を招く強力なお守りとして人気があります。特に開店祝いや引越し祝いなど、節目のタイミングで贈ると喜ばれる縁起物です。
白い招き猫を効果的に置く方角・場所とは
白の招き猫は「幸運を呼び込む」ため、部屋の中でも明るく開けた場所に置くのが良いとされています。具体的には、東側や南側が吉方位とされ、朝日の入る窓際やリビングの東向きの棚などがおすすめです。
また、寝室に置くと健康運が上がるといった説もあり、生活空間の中でも大切な場所に配置すると良いでしょう。
風水的にも白は浄化の色とされ、清らかな気を巡らせる効果が期待されています。
色が教える招き猫の活用法
色別で見るご利益一覧(黒・白・金・赤など)
招き猫には黒や白だけでなく、さまざまな色が存在し、それぞれに異なるご利益が込められています。
たとえば
- 黒:魔除け・厄除け・病気平癒
- 白:開運招福・家庭円満・人生の再出発
- 金(黄色):金運アップ・商売繁盛
- 赤:病気除け・無病息災・子どもの健やかな成長
- 緑:学業成就・交通安全
- ピンク:恋愛運・縁結び
このように色ごとの意味を知ることで、自分の願いにぴったりの招き猫を選びやすくなります。
置物だけでなく、キーホルダーやストラップとして持ち歩くことで、お守りのように気軽に取り入れる人も多いです。
組み合わせでパワーアップのペアの招き猫活用法
最近では、複数の色の招き猫をセットやペアで置く方法も人気です。
たとえば「黒と白」を並べると、「厄を除けて幸運を呼び込む」バランスの良い配置になります。また、「金と赤」で金運と健康運、「白とピンク」で人生全体の運気と恋愛運を同時に高めるといった組み合わせもあります。
家の中の複数の場所に目的別で招き猫を置くのもおすすめで、それぞれの色がもたらすパワーが相乗効果を発揮してくれそうですね。
招き猫の発祥はどこ?豪徳寺と今戸の謎
豪徳寺の「招き猫発祥伝説」とその故事
東京都世田谷区にある「豪徳寺」は、招き猫の発祥地として広く知られています。
伝説によると、江戸時代、井伊直孝という大名が鷹狩りの帰りに、豪徳寺の門前で手招きする猫に導かれて境内に入ったところ、突然の雷雨を避けることができたのだそうです。
その縁から豪徳寺に多額の寄進を行い、寺は繁栄したと伝えられています。この出来事が「招き猫」の語源となり、以降、福を招く存在として広まったのです。
今でも豪徳寺には数え切れないほどの招き猫が奉納されており、参拝者が絶えません。
今戸焼の招き猫誕生説の根拠
もう一つの有力な発祥地とされているのが、東京都台東区の今戸(いまど)地域です。
ここでは「今戸焼(いまどやき)」という焼き物文化があり、江戸時代から招き猫が作られていたという記録が残っています。
特に浅草周辺では今戸焼の白い招き猫が縁起物として大人気で、現在でも「今戸神社」では縁結びの象徴として白猫の像が置かれています。
豪徳寺とはまた違った文化背景があり、こちらの説を支持する人も多いです。
他にもある?招き猫起源の説まとめ
他にも、愛知県瀬戸市の「瀬戸焼」や、京都の「清水焼」など、各地で招き猫の制作が行われていたことから、招き猫の起源には諸説あるとされています。
また、一部では「巫女が手を挙げている姿」や「舞妓の仕草」が由来とする説も存在します。
どの説も魅力的で、それぞれの土地に根ざした文化とともに発展してきたことがわかります。こうした背景を知ると、招き猫が単なる置物ではなく、日本各地の信仰と生活に深く根付いた存在だと実感できますね。
黒の招き猫の意味とは?色ごとのご利益と発祥地の謎を解説まとめ
黒い招き猫は、古くから「魔除け」や「病気除け」の象徴として大切にされてきました。
特に左手を挙げた黒猫は悪縁を断ち、良縁を招く守り神のような存在です。一方で、白い招き猫は「開運招福」や「家庭円満」などのポジティブなご利益をもたらすと言われ、人生を明るく導いてくれる心強い味方。
また、招き猫は色によってご利益が異なり、黒や白に限らず、金・赤・緑・ピンクなど、目的に合わせて選ぶことができます。ペアで飾ることで、それぞれの力を高め合うという活用法も人気です。
発祥の地については、東京都世田谷区の「豪徳寺」と台東区の「今戸」が有力とされ、それぞれに独自の伝説と魅力があります。こうした背景を知ることで、招き猫をより身近に感じ、日々の暮らしに活かしていけそうですね。
自分の願いにぴったりの招き猫を見つけて、暮らしに少しの縁起と彩りを添えてみてはいかがでしょうか?
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